羽田の地と共に80年
1941年よりこの羽田の地で教育に携わり続けて八十余年。2021年度、学園創立80周年の年に法人名を「学校法人簡野学園」に改め、学園設置校である「蒲田保育専門学校」を「簡野学園羽田幼児教育専門学校」、幼稚園名を「簡野学園ふぞく幼稚園」、各保育園名を「簡野学園ふぞく保育園」と名称変更いたしました。
この4月には本学園スタートである「蒲田高等女学校」を起源とする「蒲田女子高等学校」が「羽田国際高等学校」として生まれ変わりました。これまで蒲田女子高校でも取り組んできたグローバルキャリア教育を発展させ、今や日本と世界を繋ぐ国際都市となった羽田の地で、真の国際教育を提供してまいります。
堅実な保育者の養成を目的とし、2年間で幼稚園教諭、保育士の二つの国家資格が取得でき、卒業生は保育の現場から優秀な人材として高い評価を受けている「専門学校」、多種多様な文化や価値観に触れ国際性を身につけ、独自の「グローカルキャリア教育」で希望する進路の実現を目指す「高等学校」、豊かな施設環境、園児一人ひとりに目配り心配りの行き届いた幼稚園として地域から信頼も厚く、大田区有数の園児数を擁する「ふぞく幼稚園」。また、待機児童解消のための大田区認定小規模保育所である「ふぞく保育室」や、大田区立保育園の民営化に伴い学園附属となった「ふぞく北糀谷保育園」をはじめ地域の子ども達と子育て家庭へより良い保育環境の提供を目指し「ふぞく糀谷駅前保育園」「ふぞく六郷保育園」「ふぞく東六郷保育園」「ふぞく仲六郷保育園」と現在では9つの設置校・園を運営しています。
学園は教育者、漢文学者として高い評価を得ている学祖 簡野道明の遺志を受け、夫人である創立者 簡野信衛によって昭和16年(1941年)財団法人簡野育英会「蒲田高等女学校」として創立されました。
簡野道明は若い頃から愛媛県内の小学校教員、校長を勤め、上京後は東京府師範学校、東京女子高等師範学校教授を歴任し、生涯教育に携わりました。常に教育の重要性を思い、子どもの教育に強い影響を与える女性の教育こそが最重要であるとの考えに達しました。
この理念を建学の精神として羽田国際高等学校の前身である蒲田高等女学校が創立された後、子どもたちを直接、教育する幼稚園の設立、そして保育の現場を担う保育者の育成のための専門学校の開設、女性の社会進出に伴う待機児童の解消を目指す保育園の開園と、学祖 簡野道明の教育への思いは脈々と受け継がれ、更なる発展へと歩みを進めてまいります。
今後も学園訓である「清・慎・勤」の精神をしっかりと受け継ぎ、学園設置の各校、園が連携し合いながら、時代のニーズに柔軟に対応すべく、より総合的な教育の実現を目指してまいります。